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フリーエネルギーを推進する会レポート

取材等のレポートです

レポートその1 【水を燃やす】
石油に代わる燃料として水を燃やすという画期的な技術を研究しているお方がいると聞いて、神奈川県西部の工場を取材することになった。最寄り駅を降りると、すでに紹介者であるMさんと、この技術の研究開発者である㈱ライブ・ニューの石川社長が出迎えてくださり、私たちは早速その装置があるという工場へと案内してもらった。

工場には、スチールデスク二台分ほどの大きさの装置があった。これが水を燃やす装置ということである。冒頭では水を燃やす技術という表現をしたが、実際は水を水素と酸素に分解して取り出す装置なのである。なるほど水素は燃える性質をもっているので、これをエネルギーとして使うということである。しかし、これまでの水素発生装置といえば、爆発の危険があるがゆえに、もっと大掛かりな設備が必要だと想像していた私たちには、比較的シンプルな構造とそのサイズに先ず一驚した。
技術資料を見せてもらいながら装置の概略説明を受ける。その内容は専門的な化学に明るくない私たちにも理解できるものだ。

まずエネルギー源となる水をヒーターによって600℃~700℃の水蒸気にし、それを触媒(化学的反応をする物質)収納機に送る。すると化学反応がおきて水蒸気は水素と酸素に分解される。それを分離器によってそれぞれ水素と酸素を別々に取り出すのである。この際に触媒として使われている材料は、一般に手に入りやすいものなのだという。この装置の構造の特筆すべきものは、水を水蒸気にかえる熱源さえ用意すれば、連続的に水から水素と酸素を取り出し続けることができる点である。しかも今後の改良によって、発生した水素を燃焼した熱をヒーターにする機構によって、熱源までも自己供給することも可能なのだそうだ。装置が稼働して抽出されたガスに点火すると、透明感のある白い炎が揺れた。まぎれもなくこれは水素ガスである。
そして、この技術を燃料電池に応用すると、一時間に30リットルの水で100世帯分の消費電力をまかなうことができるのだそうで、この技術によって石油燃料の必要性が無くなるのは想像に難くない。

最後に、この装置の今後の展望について伺った。
「この装置の応用によって、多方面の技術者が、車や、暖房を含め家庭電化製品への応用等、それぞれの分野で更に実用化に向けて改良してくれるでしょう。ハードルは幾つかあると思いますが、私たちはここまでの物を出来るだけ速やかに広く活用して頂けるよう、投資家を含めて皆さんのアプローチを待っています。」と石川社長は熱く抱負を語ってくれた。

水燃料時代の幕開けともいえる今回の取材によって、私たち “フリーエネルギー推進会” は、フリーエネルギーの実現が近いという確信を深めたのである。   レポーター 内田恵三


連続発生装置が下の写真です。 写真は全体像で、左に水を供給するポンプ、その次に貯水槽と予熱装置により600度以上に熱して高圧耐熱ホースから触媒筒に供給し、分離筒で酸素を分離し右上の黒いボード前の水素排気へと送られる。 面白い事に、供給される水蒸気は600度でありながら水素の燃焼からの、還流熱によって、水は714度の蒸気を自発供給する結果を出している。 写真は、触媒筒と分離装置、水素発生筒の部位を拡大。





by reportt | 2008-09-17 18:45