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フリーエネルギーを推進する会レポート

名工の技術と未来をみる眼

 ご好評いただいている読者を囲むお茶会、『エネルギー革命前夜』三上皓也先生の会の参加者は、とても研究熱心な方が多く、その中のお一人が今回ご紹介するT先生である。T先生は世界的に有名な自動車会社の本拠地である愛知県豊田市で、自動車部品のメッキ工場を経営される傍ら、何十年にもわたって独自の研究をしてこられたのである。その研究テーマというのが一般の科学の常識では到底たどり着けないものであるということは、お茶会に自身で持ち込まれたおもちゃ(木炭電池の招き猫)を「これは当たり前の現象で、我々にはめずらしくもなんともないもの」と笑う姿に見て取れたのだった。きっとその先には、とんでもない発明品があるに違いない!と、取材のお約束したのであるが、やはり時間は加速しているのか、その機会はすぐに訪れた。工場にお邪魔するや、その大きさに圧倒されてしまう。豊田市にある自動車部品の製造工場なのだから、世界に名だたる自動車会社と取引をしているわけだ。いくつもの設備があり、さまざまな部品を大量に製造しているので、その大きさも、よく考えれば当たり前のことだった。しかし、今は元請けが大リストラを行なっているタイミング。下請けの工場ならば新車が売れないことは死活問題であろうはずなのに、ご本人はまったく逆の世界を探求しているように見えるのが象徴的だ。「私の車は11年落ちなのですが、いたってスムーズでパワフルな走りでしょう。それは私の発明品を使用しているからです。こうすると部品が摩耗しにくいので、車は何年でも使うことができるようになる。すべての必要部分に適用すれば、燃費も5分の1になるのです。エンジンオイルがまったくないのに、壊れずに走った例もあるくらいですから(笑)」これはたいへんな驚愕的事実だ。エコロジーに対する意識が高まっている昨今、燃費が5%下がるだけでも企業は大々的に広告宣伝をするくらいなのに、それが80%下がり、耐用年数が大きく延びるというのだから、もし世界中の内燃エンジンに採用されれば、宇宙船地球号というフレーズでおなじみの、バックミンスターフラー博士が提唱したバッキー理論のように、これだけでもエネルギー革命に匹敵する力を持つかもしれない。実際、名古屋万博においてそのような発明品の一つを自動車販売店とタイアップで出展する予定だったそうだが、そのインパクトの大きさゆえに、イル○○ティからの忠告があり、取りやめたのである。なぜならそれが、既存の産業モデルに大きな打撃を与えるものだったからだ。万博は本来、そのような革新的技術やアイディアを公開する場のはずだが、それを好まない勢力があるということを意味している。きっとこれまでも、そうした圧力めいたものや、葛藤があったに違いない。時折、T先生はこれを話して良いものかというそぶりで、しばらく思案してから話されることがあった。

 見せて頂いた発明品の作者には、行方不明になった人もいるそうだ。発明品の一般公開を決断したその晩のうちに工場経営者であった発明者本人が行方不明になり、工場もなくなった理由とは、いったい何であろうか。一つ考えられるのは、やはりそれだけの影響力をもった発明であるということだろう。今回、そのような素晴らしい発明品のいくつかを撮影させて頂けた。前述のような事実もあるので、それら一つ一つにまつわる詳細なエピソードはあえて割愛する。写真とともに概要を記すので、その技術の向こう側にあるものをご想像いただきたい。ちなみにT先生は現在、先のSNS、NSN磁石を使った風力発電&電力増幅装置を弟さんと開発中であり、図面と部品の試作品も見せて頂けた。実験の成功が待ち遠しい。


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水を注ぐだけで自己発電する電池…電極や材料の腐食や消耗がなく、内部に水分があれば半永久的に発電する。外筒の素材は、金属に限らない。プラスティックでも同等品を制作できる。充填剤の素材は、なんと天然物を加工したものだ


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麻素材の電極…麻繊維を特殊な加工で導電体にしたもの。電磁治療の性質をもたせれば、医療用アパレルに応用可能か


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超大容量スーパーキャパシタ…サイズは缶ジュースをひとまわり小さくした程度だが、静電容量は数万F(ファラッド)もある




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水分子をイオン化するタブレット型素材…写真のようにタブレットの周辺にコイルを巻き付けると、コイルに流れる電気が増幅される特殊な性質をもつ




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帰り道に寄った三河安城駅周辺のうどん店の釜揚げ…非常にダイナミックな盛りで演出されている。ちなみに、これで一人前だ

文・小国健一 写真・内田恵三

by reportt | 2008-12-12 21:00